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【炎上した国会中継から考える、いい質問とは】

2025/11/14
【炎上した国会中継から考える、いい質問とは】
国会中継から「質問の質」について考えてみましょう

「質問の質が低い」と大ブーイング

2025年参議院予算委員会でのことです。

野党の議員の「質問の質が低い」としてSNSで批判が相次ぎました。

ここでは政策や議員の是非ではなく話し方の観点から、
どんな質問が質が低いと言われてしまうのかを考えていきます。


今、それ聞いちゃうの?

ある野党の議員は、高市早苗首相が自民党総裁選の演説で行った「奈良の鹿」に関する発言を捉え、約15分間を費やしました。

これは、首相が間近に見たという奈良の鹿が蹴られるといった事案に対し、

「外国人だけの問題なのか」と問い、最終的に「撤回」を要求したものです。


ネット上では「予算に何の関係があるんだよ」「今話す議題でしょうかね」と

本質的ではない追及に苛立つ声が多くみられます。

この議員は国家の大事を決める国会の場で、
首相の演説の揚げ足取りをして邪魔をしているように感じられたのでしょう。


そして、聞く時間の長さ。教育・防衛・食糧・外交とさまざまな課題が山積している中で

もっと他の質問をしたい議員もたくさんいたでしょう。
“他の人の質問時間を奪ってまで首相に突っかかる議員”という悪印象を与えてしまいました。


悪い質問、レベルの低い質問とは「今最優先で聞くことか?」と問われた時に

明らかにNOな問いと長すぎる問いです。
「それがなに?」と言われないように気をつけたいものですね。


良い質問とは、具体的で本質的な問い

ではいい質問とは?

聞かれた相手にしか答えられない、テレビを見ている人も「今」知りたい内容です。


例えば大谷翔平選手が起死回生のホームランを打って逆転勝ちした試合があったとします。

試合直後のインタビューでは、『打席に立った時何を考えていましたか』とか『今の気持ちは?』という質問になるでしょう。

「今日の試合のハイライトであるあの時の話聞かせて」という内容ですね。


ここで仮に「愛犬はなぜデコポンという名前にしたの?」と質問する人がいたら

質問の質が低いと言われてしまうでしょう。民間だったら多分、クビか左遷ですね…。


『今それ聞くの?』と99%の人が思ってしまうからです。


質問力は理解力・知性、品性の鏡です。

今、本当に聞くべき内容か、この問いはその人にしか答えられないことかを

頭の片隅に置いて質問しましょう。