一生懸命話しているけれど、相手に響いてない、相手が動いてくれない…そんな風に思う時は
職場で協力してほしいから一生懸命話す、けれど話せば話すほど一人相撲な気がする
嫌われるリーダーの話し方
「情報を丁寧に伝えているのに、なぜか部下の反応が冷たい」
「よかれと思って共有しているのに、チームの空気が重い」
もしあなたがそう感じているなら、要注意です。
自分の頭の中をすべて言語化し、1から10まで説明しようとする行為。
それは「丁寧さ」ではなく、相手の貴重なリソースを奪う時間泥棒です。
【具体例】*フィクションです
通知音の恐怖!メーカー勤務 A課長の「垂れ流し共有」
「工場の備品配置、まだ未確定だけど現時点の案を全部送るね」
「さっきの会議の議事録、雑記も含めて全部転送しておく」
A課長は「情報を開示するのがリーダーの務めだ」と胸を張ります。
しかし、画面の向こうでメンバーたちは、言葉にできない「猛烈なうんざり感」を抱えています。
受取手が抱く「3つの問い」と葛藤
1から10まで情報を浴びせられる側は、心の中でこう叫んでいます。
1. 「なぜ、今この話を私にするの?」
自分の業務に関係ない詳細まで聞かされると、脳は「これは重要なのか?」と解析を始めます。
結果、本来の仕事の手が止まり、集中力はズタズタに引き裂かれます。
2. 「で、私に何をしてほしいの?」
結論が見えない長文や、意図の不明な共有。
受取手は「ただ読めばいいの?」「何かアクションが必要なの?」という判断にエネルギーを浪費し、疲弊していきます。
3. 「人の時間を奪っている自覚、ある?」
これが最大の不信感です。
「自分の話を全部聞いてもらうのが当たり前」という態度は、相手への敬意の欠如です。
「あなたの時間は私の話を整理するためにあるのではない」という、静かな怒りがチームに蓄積していくのです。
「話したい」のは、自分の不安を解消したいだけ
それは親切ではなく保身
「伝え漏れがあって責められたくない」
「自分の頑張りを知ってほしい」という、自分自身の不安や承認欲求の解消です。
その証拠にA課長は「相手が今、何を知りたがっているか」という視点が抜け落ちています。
では、空回りリーダーを脱するために何が必要か?
相手を尊重する「引き算のコミュニケーション」こそが大事です。
話し方講師として私がお伝えしたいのは、「話さない勇気」こそがプロの仕事術だということです。
・「1」を伝えるために「9」を捨てる。
・相手の「3分」を奪うことに、もっと臆病になる。
「この情報は、今この瞬間の相手にとって本当に価値があるか?」
送信ボタンを押す前に、あるいは口を開く前に、一度だけ立ち止まってみてください。
言葉を削ることは、相手の時間を尊重すること。
そして、その「削る手間」を惜しまない姿勢こそが、信頼されるリーダーの条件なのです。
「もっと即興スピーチに強くなりたい」、