自分に話そうとしてくれない
以前保育士さん向けに研修をした時に、こんなお悩みをいただきました。
「おそらく悩んでいそうな保護者がいる。わたしたち保育士は長く接しているからその子の様子や性格がわかる。
でも、その親はインスタをばかりをみて情報を集めて満足している様子が非常に気になる。」と言うモノでした。
歯痒いですね。インスタは認知を広めるモノであり、広く一般に当てはまりそうな情報ばかり発信しています。
インフルエンサーなどの「目立つ人」よりも、
「我が子にいちばん近い人間を頼ってほしい」という先生方の気持ちはよくわかります。
傾聴のポイントは、無理に話させない。
というよりも、話せない相手の気持ちを受け入れてあげることです。
例えば会社で悩んでいそうな部下と1on1をしたとしましょう。
しかし、部下も警戒しているのか悩む本心は打ち明けてくれない。
その時は「沈黙も立派な対話」と考えてください。
話せない気持ちを受け止めて無言で場を共有することも一つの傾聴です。
残念ながら傾聴は「手術」や「薬」のようなモノではありません。
相手の心の成長力を信じながら、相手のありのままを受け入れて理解を示すことです。
(不調を改善するための食事療法に近いかもしれません。)
傾聴をされたことで変わる人も入れば、自分の檻に閉じこまったままの人もいます。
しかし、話そうとしない相手に対しても、無言でいる時間は安心感を作る要素になります。
話してくれるのを待つ姿勢をみて「心に土足で上がり込むような真似をしない人だ」と感じるかもしれません。
その上で話しやすくするためのポイントは聞き手の態度です。
いつでも話せる雰囲気を作る(隙を見せたり、自分も弱さを見せる)
悩んでいそうな人には
「気になることはあるけれどまだ言葉にはならない状況ですか?」とか
「話せるタイミングでいいので言いたいことがあったら声をかけてくださいね」
という声かけをしましょう。
他に、相手にとって雲の上の存在にならないことも必要です。
保護者にとって保育士さんは立派な存在に見えます。
特に幼児教育をしている先生に対して「自分がスマホばかりみているのを非難されるかもしれない。」と
警戒心を抱いているかもしれません。
そんな時はあえて先生方も隙を見せてあげてください
例)「いやー3連休続くとたまんないですね。時間持て余すからうちもYOUTUBE頼っちゃいますよ」など
保護者に対して「自分と同じだ」と思わせるような一言をいれてあげてもいいかもしれません。
あるいは「自分の子どもにイライラしてしまうことは普通だ」という世間話もいいかもしれません。
傾聴とは手段ではなく、相手を理解し受け止める目的そのものです。
非常に難しいですが試す価値のあるものですよ。
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